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脳のMRI検査とは?MRA・CTとの違い、受けられない人、装置の選び方

MRI検査は、正式には「磁気共鳴画像法検査」といい、磁力を使って体内の断面を撮影します。放射線を使わないため被ばくがありません。この記事では、MRAやCTとの違い、受診前に確認すべき注意点、装置による違いを解説します。

公開・更新

2024.11.29 公開 / 2026.08.23 更新

MRI装置のある検査室

1. MRI検査とは

MRI検査は磁力を活用して体内の断面図を撮影し、臓器(脳を含む)や軟部組織(血管・神経・筋肉・腱・靱帯など)の状態を確認します。放射線を使用しないため、安全性の高い検査です。

対象部位は、脳を含む頭部、脊髄・脊椎、四肢の骨・関節、腹腔内臓器(肝・胆・膵)、骨盤内臓器(子宮・卵巣・前立腺)など。病気や症状の確認に用いられるほか、全身のがんリスクを一度に調べるMRI検査「DWIBS」の受診者も増えています。スポーツでのケガの発見にも利用されます。

治療につなげる目的だけでなく、体内の状態を把握して予防につなげる目的でも使われる検査です。

2. MRI・MRA・CTの違い

検査 仕組み 分かること
MRI 強力な磁気で断面を撮像 脳動脈硬化、無症候性脳梗塞、脳腫瘍など
MRA MRIの画像データから血管を描出(MRIの一部) 血管の閉塞・狭窄、脳動脈瘤、動静脈奇形。MRIと同時に検査可能
CT X線で体内を立体的に画像化 全身の骨・筋肉・血管。脳の検査ではMRIが一般的

MRAはMRI検査の一部です。脳の場合、脳血管全体を描出できるため、幅広い脳血管障害を発見できます。CTのX線は骨を突き抜けにくい性質があるため、周りを骨で囲まれている部位にはMRIが用いられることが多くなります。

3. 脳のMRI検査で分かること

脳のMRI検査では、脳の構造や組織の状態を高い解像度で確認できます。脳ドックではMRI検査を用いて、脳梗塞・脳動脈瘤・脳腫瘍などを早期に発見します。これらの疾患は自覚症状が出にくい一方、突然発症することが多いため、早期発見と予防が重要です。

さらに、症状が出る前の健康なうちからの海馬の萎縮度合いをAIで測る検査「BrainSuite」もあります。海馬は認知機能の低下に先行して20・30代から萎縮が始まるため、より早い段階からの予防が可能になってきています。

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4. MRI検査を受けられない場合

MRI検査は強力な磁力を用いるため、次に該当する方は受診できない場合があります。

  • 心臓ペースメーカー、除細動器、刺激電極などが埋め込まれている方
  • 脳動脈瘤クリップや人工関節など、金属が体内に埋め込まれている方
  • 妊娠している方、または妊娠している可能性がある方
  • 化粧品・カラーコンタクト・まつげエクステ・ネイルアート・白髪染めスプレー・増毛パウダー・刺青・アートメイクのある方
  • 閉所恐怖症の方
  • 受診先の病院・クリニックが定める禁忌事項に該当する方

※服用中の薬がある方はかかりつけ医にご相談のうえ、指示に従ってください。上記以外にも受診先の指示がある場合はそれに従ってください。

5. MRI装置の選び方

最新のMRI装置は動作音が従来より小さく、より高い解像度で撮像できるものもあります。導入装置を施設のWebサイトで公表している病院・クリニックも多いため、次の2点を参考にしてください。

磁場強度(テスラ)

MRI装置の磁場強度はT(テスラ)で表されます。病院・クリニックでは1.5T以上が多く、3T以上は主に大学病院や総合病院で導入されています。磁場強度が高いほど高解像度で撮像でき、検査時間を短縮できることもあります。一方、検査時に発生する熱も強くなり、体が熱くなりやすい傾向があります。

受診される方に合わせた機能

オープン型のMRI装置は閉塞感が少なく、閉所恐怖症の方でも受けやすい仕様です。ただし画像の解像度が低くなるというデメリットもあります。検査中に映像や音楽を鑑賞できる装置もあり、リラックスして受けられます。

6. 撮像画像の3つの形式

検査の目的によって使い分けられます。

  • T1強調画像:解剖学的な構造が見やすい。液体は低信号で黒く表される
  • T2強調画像:炎症や梗塞など多くの病巣が高信号に見え、病変の抽出に欠かせない。液体は高信号で白く表される
  • FLAIR画像:T2強調画像の正常な水(頭蓋内では脳脊髄液)を低信号で黒く表した画像。脳室周囲の病巣や、壊死・脱落(髄液への置換)を伴う病巣の判断に有用

7. よくある質問

Q. 被ばくしますか

A. MRIは磁力を使うため被ばくはありません。CTはX線を使用します。

Q. 検査時間はどのくらいですか

A. 頭部MRI検査で20〜30分程度が目安です(コースや施設により異なります)。

Q. 検査中の音が心配です

A. 最新の装置では動作音が小さくなっています。映像や音楽を鑑賞できる装置もあります。

Q. 閉所恐怖症でも受けられますか

A. オープン型MRIを導入している施設もあります。ただし解像度は通常型より低くなります。

Q. MRIとMRAは別々に受けるのですか

A. MRAはMRIと同じ機器で同時に検査できます。

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