医師へのインタビュー
神谷医院(埼玉県草加市)
町のお医者さんとして内科全般を診ている神谷医院。
特に神経内科を専門として、脳や神経に原因がある病気も扱っています。
神⾕達司院⻑は、もっと気軽に認知症の検査を受診できるよう、2014年から始まった草加市の認知症検診の導⼊を導いた⽴役者。
そんな神谷医院だからこそ、30代壮年期からの認知症になりにくい脳づくりが必要と考えています。
脳画像解析「BrainSuite(ブレインスイート)」に対する期待を院⻑の神⾕ 達司先⽣に伺いました。
整ってきた認知症の兆候の早期発見の仕組み
認知症についても気軽に検査を受けられるようにしたい
⽣活習慣病やがんのように、認知症についても気軽に検査を受けられるようにしたいと考え、草加⼋潮医師会から⾏政に働きかけ、私が中⼼になって神⾕医院のある草加市と⼋潮市で認知症検診を始めました。
検診名は「脳の健康度チェック」です。検査の⽬的はあくまで可能性を発⾒することで、診断することではありません。そのため、多くの⼈が受診しやすいよう、あえて「脳の健康度チェック」としました。 検診は60歳の⼈と65歳以上の⼈は無料で受けられ、年々受診者数も増えています。
加えて、検査だけではなく、もしその後精密検査を受け認知症と診断されたとしても、速やかに医療機関にかかれるような仕組みも整備されています。 それが草加市の認知症検診です。
次に必要なのは壮年世代からの脳づくり
認知症は、現状では100%の予防法はありません。 しかし、発症のリスクを下げることは可能です。認知症の発症には、⽣活習慣や⽣活習慣病と密接な関係があることが、著名な疫学研究等で明らかになってきました。そのため、「認知症は⽣活習慣病の⼀つ」ともいわれています。
認知症の代表であるアルツハイマー型認知症は、症状が現れる何年も前から脳の変性が始まっていると⾔われています。また脳⾎管性認知症も動脈硬化が主な要因となります。つまり、認知症のリスクを下げるには早いうちから⽣活習慣を⾒直し、よい習慣を続けることが重要なのです。 この、早いうち…すなわち壮年期から⽣活習慣の改善に気づく仕組みが、さらには必要だと考えていました。
BrainSuiteの魅⼒