深呼吸のストレス解消効果と、海馬の萎縮を抑えることができる理由とは

運動脳

現代の忙しい生活の中では、ストレスは避けられないものです。今、仕事やプライベートのストレスを健康的に解消する方法として、「深呼吸」が注目されています。
本記事では、深呼吸の効果や、ストレス解消に繋げるための深呼吸法、そして、深呼吸が海馬の萎縮を抑えることができる理由について解説します。 

目次
1.深呼吸の効果とは?
2.​正しい深呼吸の方法
3.最新デバイスを使った深呼吸の質を高める方法
4.深呼吸と瞑想の組み合わせ
5.ストレスが脳に与える影響を確認するための方法

記事公開日:2024年9月26日
最新更新日:2024年9月26日

2. 正しい深呼吸の方法

基本的な深呼吸のステップ

ストレス解消につながる「正しい深呼吸」の方法を実践してみましょう。

以下のステップに従った深呼吸を、1分間に4~6回できると良いでしょう。

1. 背筋を伸ばして座るか立つ。
2. 背筋を伸ばして、鼻からゆっくりと息を吸い込む。
3. 口からゆっくりと息を吐き出す。この時、腹部が凹むように意識する。
4. これを数回繰り返す。

3.最新デバイスを使った深呼吸の質を高める方法

スマートウォッチの深呼吸機能の活用

多くのスマートウォッチには深呼吸に関する機能が搭載されており、この機能を利用することで、正確な呼吸タイミングを把握しやすくなります。

深呼吸をした時の心拍数も記録されますので、深呼吸の前後の心拍数にも着目すると、自分の体の変化をより詳細に確認することができます。

このように、スマートウォッチを活用することで「呼吸の状態」についてフィードバックを受けられると共に、「深呼吸の効果」をより実感しやすくなります。 

深呼吸を習慣化できるデバイスの活用

最近は、深呼吸を習慣化するためのデバイスも登場しています。

例えば、「ston s」というデバイスは、外気と一緒にゆっくり・深く吸い込むことで、蒸気が出にくくなるテクノロジーを搭載しており、深い呼吸の習慣化をサポートします。

「ston s」には、カフェインやGABAが配合されており、さまざまなフレーバーの味わいを楽しむこともできます。「呼吸を味わいリラックスする」ためにピッタリのツールといえるでしょう。

習慣的な筋トレによる認知機能向上

4.深呼吸と瞑想の組み合わせ

瞑想時に深呼吸を取り入れるメリット

最近では、リラックス効果のある瞑想が注目されています。瞑想により、「今ここに」集中することができ、頭の中で煩雑となった思考の塊をほぐしてくれます。

瞑想と深呼吸の組み合わせは、ストレス解消やリラックス効果をさらに高めることができると言われています。瞑想時に深呼吸を取り入れることで、心を落ち着け、集中力を向上させることができます。また、深呼吸を行うことで副交感神経が優位になり、リラックス効果が得られやすくなります。

5.ストレスが脳に与える影響を確認するための方法

ストレスの影響度を、海馬の大きさで確認する

海馬の大きさを測る脳MRI検査「BrainSuite」では、従来は計測できなかった健康なうちからの海馬の大きさを、東北大学加齢医学研究所の研究成果に基づいたAI画像解析技術により計測できます。 

※関連記事:
深呼吸がストレスを解消し、海馬の萎縮を抑えることができる理由とは

海馬は脳の老化に先行して30代より萎縮が始まる一方で、脳の中で唯一「神経新生」(神経の生まれ変わり)が起きる部位です。神経新生により、海馬の萎縮を抑えて、大きくすることもできると言われています。つまり、海馬の大きさを測ることで、脳の健康状態をみることができるのです。

海馬の神経新生は、ストレスが増えることで抑制されてしまいます。現在の生活のストレスが海馬に与えている影響を、海馬の大きさや同性・同年齢比較レポートより確認することができます。

※海馬の状態にはストレスの他、運動習慣や睡眠・食事などの生活習慣の影響があり、個人差があります。 

深呼吸を生活習慣に取り入れることが、緊張状態にある心を落ち着かせるとともに、海馬の萎縮を抑え、心も体も健やかに保つことにつながるでしょう。

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1. ​測る

10分程のMRI撮像で、記憶をつかさどる海馬の大きさを測ります。海馬は脳の老化に最も先行して30代より萎縮が始まります。

2. 解析する

東北⼤学加齢医学研究所の開発したAI画像解析技術により、これまでは分からなかった健康なうちからの海⾺の大きさを解析します。

3. 理解する

海馬体積やその同性・同年齢比較、経年変化予測等をレポートします。医師や看護師による生活習慣改善アドバイスも受けられます。

4. 育成する

海馬は脳内で唯一、神経が生まれ変わります。生活習慣を改善することで、萎縮を抑え、大きくすることもできます。