簡易テストで認知機能を確認。スマホで手軽に「脳の健康3分チェック」

脳の健康3分チェックとは

目次
1. 「脳の健康3分チェック」とは 
2. 海馬は何歳になっても神経が生まれ変わる
3. 海馬は生活習慣に大きな影響を受ける
4. 海馬の大きさを測り、記憶力の維持・向上に活かす

記事公開日:2025年5月2日
最新更新日:2025年5月2日

1. ​​​「脳の健康3分チェック」とは 

「脳の健康3分チェック」とは、スマートフォンやタブレット端末などを通じて質問に答える3分間の簡易テストで、当社が開発・運営しています。集中力や計算能力などに影響する「注意力」と、記憶力・判断力やストレス耐性などに影響する「処理機能」を測り、同姓・同世代と比較した結果を偏差値として示します。

「注意力」や「処理機能」などの認知機能は医療機関で測るのが一般的ですが、認知機能に少し不安や心配がある人などが手軽に脳の健康状態をチェックできるようにしたサービスです。

スマホさえあれば、場所を問わずに認知機能の状態を簡単にチェックすることができます。

リンク:脳の健康3分チェック

脳の健康3分チェックの結果イメージ

2. 海馬は何歳になっても神経が生まれ変わる

人間の脳全体でみると、前頭前野、側頭葉と頭頂葉の間など、脳の中の高次認知機能(判断力や創造力等)を担う領域が、他の脳の領域よりも、早くから萎縮が始まります 。

一方で、運動野・感覚野・視覚野・聴覚野など、脳の中の原始的な部位は、年齢を重ねても機能が維持されると言われています。

脳の部位と萎縮

記憶をつかさどる海馬は20・30代より萎縮が始まりますが、その一方で、何歳になっても神経の生まれ変わり(神経新生)が起きる、脳の中でもとてもユニークな部位です。
神経が生まれ変わることで、海馬の萎縮を抑えたり、大きくすることもできます。

海馬は記憶をつかさどるだけではなく、判断力・創造力等の高次認知機能にも影響を及ぼします。なぜかというと、高次認知機能は記憶が元になるからです。

「脳の健康3分チェック」では、こうした認知機能の中でも、集中力や計算能力などに影響する「注意力」と、記憶力・判断力やストレス耐性などに影響する「処理機能」を手軽に確認することができます。

※関連記事:
海馬とは?!記憶をつかさどる脳の海馬について徹底解説

3. ​海馬は生活習慣に大きな影響を受ける 

海馬は生活習慣の影響がその大きさの変化として現れます。

有酸素運動をすると、脳に流れる血液の量が増え、神経を成長させるBDNF(脳由来神経栄養因子)やIGF-1などの神経栄養因子が分泌され、海馬の神経の生まれ変わりを促進するとされています[※1]。

ランニングや水泳はもちろんですが、早歩きや階段などで普段の生活に無理なく有酸素運動を取り入れていくこともできます。 

運動が脳に与える良い影響

運動の他、十分な睡眠、バランスの取れた食事、ストレス管理、お酒の飲み過ぎに気をつける、喫煙、知的好奇心を持って物事に取り組むことなどの生活習慣の見直しは、脳の健康維持につながり、認知症への早めの対策にもなります。
特に、認知症全体の75%~90%を占めるアルツハイマー型認知症と脳血管性認知症は、生活習慣との関連が大きいと考えられています。

運動・睡眠・食事などで生活習慣の見直しをしながら、定期的に「脳の健康3分チェック」を受けることで、認知機能の変化を確認していくことができます。 

※関連記事:
認知症対策に。​予防行動を意識した生活習慣で海馬の萎縮を抑える方法とは

4. ​​​​​海馬の大きさを測り、記憶力の維持・向上に活かす

東北大学加齢医学研究所の20年以上の研究成果に基づき、従来の脳ドックでは測定できなかった、健康なうちからの海馬の大きさをAIで測定できる検査が「BrainSuite(ブレインスイート)」です。

海馬は、記憶力や集中力等の認知機能の低下に先行して、20・30代より萎縮が始まります。しかし、小指程の大きさしかないため、これまでは健康なうちからの海馬の微細な萎縮度合いを測定することができませんでした。

上記のAI検査「BrainSuite」では、海馬の体積と共に、同性・同年齢との比較や、経年変化シミュレーションをレポート形式で確認することができます。 

海馬レポート

生活習慣の見直しは、今日から始めることができます。ぜひ出来ることから始めてみてはいかがでしょうか。

そして、生活習慣の見直しによる脳の変化を「脳の健康3分チェック」「BrainSuite」でぜひご確認してみてはいかがでしょうか。

関連サイト:BrainSuite(ブレインスイート)公式サイト 

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海馬に良い情報をSNSでお届けしています

1. ​測る

10分程のMRI撮像で、記憶をつかさどる海馬の大きさを測ります。​海馬は20・30代より萎縮が始まると言われています。

2. 解析する

東北⼤学加齢医学研究所の開発したAI画像解析技術により、これまでは分からなかった健康なうちからの海⾺の大きさを解析します。

3. 理解する

海馬体積やその同性・同年齢比較、経年変化予測等をレポートします。医師や看護師による生活習慣改善アドバイスも受けられます。

4. 育成する

海馬は神経の生まれ変わりによって、何歳になっても萎縮を抑え、大きくすることもできることが分かっています。

参考文献:
[※1] Erickson, Kirk I et al. “Exercise training increases size of hippocampus and improves memory.” Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America vol. 108,7 (2011): 3017-22. doi:10.1073/pnas.1015950108
[※2] Soga K, Masaki H, Gerber M, Ludyga S. Acute and Long-term Effects of Resistance Training on Executive Function. Journal of Cognitive Enhancement. 2018 Jun 1;2(2):200–7.
[※3] Landrigan J-F, Bell T, Crowe M, Clay OJ, Mirman D. Lifting cognition: a meta-analysis of effects of resistance exercise on cognition. Psychol Res. 2020 Jul;84(5):1167–83.